NISAとつみたて投資信託の選び方【2025年後半版】|最新の選定基準とリバランス術を解説

📆「2025年のつみたてNISA、あの投信を選んだけど今のままでいいの?」
📉「最近の相場を見て、積立先を見直すべきか悩んでいます…」

そんな声が聞こえてくるのも、年後半という折り返し地点ならではの悩みです。

実は、つみたて投資は「一度選んだら放置でOK」ではなく、“見直しとリバランス”が資産効率を左右する重要ポイントになります。

これまで当ブログでは、

といった “選ぶ”側の視点目標からの設計法をご紹介してきました。

しかし本記事では、2025年後半という相場や市況が変化し始める時期にこそ見直すべきポイントに焦点をあて、
「いま選ぶべき投信」「リバランスのやり方」「商品変更の判断基準」まで、“積立後の運用力”を高める実践的ガイドをお届けします。

📌 積立は“始める勇気”も大切
でも、それと同じくらい、“見直す勇気”と“続ける工夫”も大切です。

つみたてNISAを“放置投資”にしないための後半戦戦略、今すぐチェックしていきましょう。

2025年後半、つみたてNISAで注目すべき“環境の変化”とは?

🕰️年初に始めたつみたてNISA──半年が経過した今、あなたの投資信託は順調に育っていますか?

ここで立ち止まり、「市場環境」「投信の中身」「自分のライフプラン」を見直すことで、より納得感のある運用につながります。

🔍 2025年前半→後半で何が変わった?

項目変化の要点投資への影響
📈 米国利下げの可能性FRBが利上げから転換の兆し米国株が再加速、インデックス型に追い風
💹 新興国市場の再注目インド・東南アジアが堅調分散投資先として有望視される傾向
🧠 生成AI銘柄の一服感ハイテク銘柄が高値圏で横ばいテーマ型投信は過熱感に注意が必要
🌱 ESG投資の評価見直し一部で運用実績にバラつきESG重視型は中身の精査が重要に

💬年初と同じ商品が「今も最適」とは限りません。

だからこそ、「2025年後半用の選定基準」を意識することが大切です。

💡 投資信託の“中身”も意外と変わっている?

  • 組入上位銘柄が大幅に入れ替わっていることも
  • 信託報酬の引き下げ競争で“実質利回り”に影響
  • 資金流入/流出の傾向がリターンに反映され始めている

📘 特に「人気だから」「前年の実績がいいから」ではなく、「今後の見通し」+「構成の質」で判断する視点が求められます。

🧠 FP視点コメント

長期投資=放置ではありません。
半年に一度の「見直しタイミング」を設けるだけで、
投資との向き合い方がグッと安定感のあるものになります。

最新の市場動向を踏まえた“投信選定基準”2025年後半版

📉「金利が下がるらしいけど、どの投資信託が有利なの?」
📊「物価は上がってるし、国内と海外、どっちに投資すべき?」

──そんな疑問に応えるために、2025年後半の“今”に合った投信選びの基準をアップデートしておきましょう。

📰 2025年後半の主要な変化(おさらい)

項目概要投資への影響
🇺🇸 米国利下げ開始FRBが複数回の利下げを実施ハイテク株・成長株が再評価/債券価格は上昇傾向
🇯🇵 国内物価上昇食品・日用品中心に値上がり継続インフレ耐性のある資産が注目される
💹 円安定着(1ドル=145〜150円)日本円の購買力が低下海外資産の価値が相対的に上昇
🏛 日銀の政策変更金利上昇は鈍化傾向国内債券の魅力は限定的に

選定基準①:国内型より“世界分散”重視へ

ポイント解説
🌍 全世界株式型円安・日本株の不安定さに備え、安定感のある分散先
🇺🇸 米国株式型利下げトレンドで米国ハイテク株が再び強さを見せる
🌏 新興国型は慎重に高リターン期待も、地政学リスクに注意が必要

選定基準②:低コスト×インデックス型を基本に

  • 手数料が高いアクティブ型より、信託報酬0.1〜0.2%前後のインデックスファンドが基本
  • 「eMAXIS Slim」「SBI・Vシリーズ」「たわらノーロード」などが安定的に人気

💡 長期積立では、わずかな手数料の差が将来の資産額に大きく響くことを忘れずに。

選定基準③:“テーマ型”は今のトレンドに乗るなら短期で検討

テーマ傾向と注意点
AI・生成AI関連2025年も好調だが、過熱感とバブルの懸念あり
ESG・脱炭素政策後押しはあるが、リターンは鈍化傾向
インフレ連動型分配金狙いなら一部選択肢としてアリ(ただしリスク管理必須)

📘 FP視点まとめ:

2025年後半は「安定運用+トレンドの一部取り込み」が賢い選び方。
ベースは低コスト・長期視点で、“今だからこそ加える選択肢”を慎重に追加するのがポイントです。

長期積立でも“定期メンテナンス”は必要?リバランスの基本と判断軸

💬「ほったらかしでいいって聞いたけど…」
📉「最近、国内株ばかり増えて偏ってきた気がする」

──そんなときに必要なのが「リバランス」という考え方。

長期積立だからこそ“年1回の見直し”が資産運用の安定性を高めます。

🔄 リバランスとは?

リバランスとは、当初決めた資産配分に対して、成績が偏ってきた資産を調整することです。

例:

  • 当初は「国内株30%・海外株50%・債券20%」で設定
  • 海外株が好調で全体の70%を占めるようになった
    → 一部を売却して他の資産に振り分け、元のバランスに戻す

🧭 なぜリバランスが必要なの?

理由解説
✅ リスクの偏りを防ぐ一部の資産が占める割合が大きくなると、暴落時の影響も大きくなる
✅ 利益確定にもつながる好調な資産を“高値で一部売却”する仕組みが自然にできる
✅ 元の戦略に沿った運用を維持できる感情に流されず、ブレない資産形成ができる

💡“勝ちすぎた資産を抑える”のが、リバランスの本質です。

📆 リバランスのタイミングは?

方法タイミングメリット/注意点
年1回の定期リバランス誕生日・年末・決算期などに合わせて見直す感情に流されにくく、継続しやすい
乖離幅ルールで判断資産配分が±5%以上変動したら調整精緻だが、手間がかかることも

📘 FPの実務でも、「年1回×簡易チェック」で十分有効とされています。

🧰 リバランス時のポイント

  • 🛠 一部売却で調整するときは「売却益が非課税の新NISA枠」を活用できる
  • 🧩 投資信託の積立額を一時的に調整するだけでも“ソフトなリバランス”が可能
  • 🔁 無理に頻繁に売買せず、「傾きをならす」感覚でOK

💬 FP視点まとめ:

積立=“放置”ではなく、“自動化+年1回の微調整”。
長く続けるほど資産はブレやすくなるので、自分なりのリバランスルールを持つことが安定運用のカギです。

2025年後半におすすめのつみたて投信3選|“安定性×収益性”で選ぶ鉄板商品

📌 これまでの知識をふまえて、「じゃあ結局どれを選べばいいの?」という声に応えるべく、2025年後半の相場環境と選定基準に沿った“バランスの良い”投資信託を3つご紹介します。

1. eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

🌍 全世界にまるごと投資できる王道インデックスファンド

  • 信託報酬:約0.1133%
  • 日本・米国・欧州・新興国すべてをバランスよくカバー
  • 円安下でも為替リスク分散効果あり

💡「迷ったらこれ」と言われるほどの安定商品。1本で世界をカバーしたい方に最適。

2. SBI・V・S&P500インデックス・ファンド

🇺🇸 米国S&P500に連動する低コストファンド

  • 信託報酬:約0.0938%
  • 利下げ基調で米国ハイテク株の復活に期待
  • 過去のパフォーマンスも長期で優秀

📈「成長性を重視したい」「米国に集中して投資したい」方に人気。

3. たわらノーロード バランス(8資産均等型)

⚖️ 国内外の株・債券・リートを分散保有する安心設計

  • 信託報酬:約0.154%
  • 株だけでなく、債券やリートも含むため変動リスクが抑えられる
  • 長期投資初心者に特におすすめ

🧩 インフレにも対応しつつ、下落相場でもリスク分散が期待できる商品。

📊 3商品の比較表

ファンド名投資対象信託報酬特徴
eMAXIS Slim オールカントリー全世界株式0.1133%分散力最強。1本で完結型
SBI・V・S&P500米国株式0.0938%成長期待大。コスト最安級
たわらノーロード 8資産均等株・債券・リート(国内外)0.154%安定性重視の分散型

📘 FP視点まとめ:

「これが正解」ではなく、自分のリスク許容度や目的に合わせて選ぶのが投資信託の基本。
リターンだけでなく、“ブレにくさ”も含めて総合的に評価するのが賢い選び方です。

まとめ|環境が変われば選び方も変わる。“放置しない”つみたてNISA運用へ

📅 新NISAが始まってから約1年──

「つみたてNISAは一度決めたら放置でOK」と思っていた方も、2025年後半の“変化”を前に、見直しの必要性を感じているのではないでしょうか。

本記事のまとめ

ポイント内容
🌍 環境変化米国利下げ・円安・物価上昇など、投資条件が変化中
🎯 選定基準「低コスト×全世界or米国インデックス+バランス型」が王道
🔄 リバランス年1回の調整が長期安定運用の鍵になる
📌 推奨商品例オルカン/SBI・V・S&P500/たわら8資産などは依然有力候補

📘 FPからのアドバイス:

投資信託選びは、「今の自分」に合わせて調整するものです。
環境が変われば、“選び方”も“バランス”も見直して当然。
大切なのは、変化に気づき、行動を先延ばしにしないことです。

🧭「積立てっぱなしでいい」ではなく、「年に一度だけ手を入れる」──
それだけで、将来の資産は大きく変わります。

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